;

2012/12/01

贅沢サウンド基板w

先に言っときます。これはゴミとして捨てられた基板であって、くすねた物でもなんでもない、使う事が出来ない某基板です。あくまでもゴミ箱からの回収です。

2012-12-01_04
あら140って書いてあるチップが5個もっ!基板は6層だったか、4層だったか覚えてないですが…こんな基板1枚とアドレスマップ、回路図だけで数日後に音を出すというミッション!それが時代のサウンドの仕事です。プログラム経験はお遊び程度はあるけど皆無っていうか、68Kはさわった事もないし、あたりまえだけど当時はアセンブラ!

今思うに断るべき仕事なんじゃ?でも出来るって思っちゃったんだよね。と…とりあえず与えられたすぐに68Kの入門書を本屋に買いにダッシュ!アドレスマップを参考にテスト、テスト、テスト…動かない…動かない…動かない…色んなアドレスにWriteしてみるものの、どうも反応がブロック単位でおかしい…とおもって回路図と基板の配線をチェック…っていうかデジタル基板の回路図を見るのも初めてだし…でも、なんとか配線を追っていったら「あら?」配線間違ってる…

ってことで超音波カッターでガラスエポシキの基板にある配線をカットしたり、ジャンパーとばしたり…とりあえず工作大会。ある意味色んな勉強も出来たし本気で寝る時間すら無かったかも…

2012-12-01_04

みてみて、このくっきりした線…これって、デジタルとアナログのグランドが違うんだ。これを一緒こたにするとデジタルノイズの影響が出ちゃう。素晴らしい基板。コンデンサも良質のものを採用っていう贅沢基板。ほれぼれするね。

さて、基板の修正も終わったけど、ソフト知識の少ない自分が球体の中で音場をコントロールする為にソフト的に三角関数を組むなんて無理(時間的に)できなくはないけど残された時間のなかで作るのは無理っていう判断でとりあえずメモリは沢山あるんで0x4000サイズのサインテーブルを事前に作っておいて書き込んだ。当時の判断としては、テーブルを折りたたんで数分の1の容量にする事は出来るのは教えてもらったけど、RAMあまってるんで、フル展開!

通信絡みはたしかMAX232Cってチップだっけ?この部分はメインボード側にソフトが実装されてたんで、それを借用。大量のループバッファにぶちこんで、随時3Dテーブルにぶち込みつつ発音…まースキルと、時間効率を考えた結果の処理。よくぞ間に合った!となった訳だ。

RS232cで動くVTRとか、LDを探し出すとか、納品形態やらタイムコードのあれこれとか…当時あったCG関係のセクションにあったビデオαって雑誌を読みつつ超自己流で作業…辛くもあり面白くもあり…もうそんな時代はこないんだろうなと…

まー現代にはまったくもって必要ない勉強になったけど、間に合わせる事が出来た作業にほっと胸をなでおろしつつ、やればなんとかなるって思う自信はついたかな。この辺ははなっから出来ないって言っちゃう人の気持ちが解らない。やってもいないのにねぇ。勉強をするキッカケを作ってくれた事に感謝するのはいいことだったなと。

2012-12-01_04

 これはS−RAMだったか…そうそう140の弱点はセットでS-RAMが必要だったんだよね。この後の音源はS-RAMが要らない仕様になって、さらなるコストダウンがはかられた…んだが…ビックエンディアンとリトルエンディアン間違っちゃったんだよね。あはは

これがサウンドの仕事です。でした…今はないね。会社移ってからも、チップの仕様書や、回路図を見る事がたえなく、なんで某社のドライバーがクソだったかとか、無駄に容量を食う仕様になってたかとか…色々と将来の役に立ったかも。

某EXと某EX2の音があからさまに違うのはなぜ?とか…チップの仕様書を見て初めてわかった音痴の理由とか…ガッデムな仕様 まー今となっては不要な知識になっちゃったけどね。またいつか役に立つ事があるのかなー

Posted via email from megahan's posterous

0 件のコメント: