最初にFM音源に触れたのはDX7。余りにもインパクトのある音でついPOLY6を売ってまで買ってしまった訳だが…のちのち考えると失敗したかな?とも思いつつ、それでもFM音源は通らないとイケナイ道だったのかもしれず…
Howard JonesのWhat Is Loveとかね、聞いたら一発でノックアウトでしょ。当時の楽器フェアはTOTOのDavid Paichがデモってたかな…なんにせよ画期的ではあったけど、音を作るって意味では直感じゃ〜どうにもならないシロモノだったな。
今は直感で作っちゃうけどw
なんとなく波形的に開放されてる楽器かどうか?…どう説明すればいいんだ?振動源が端っこにあって留め金がないような金管は全部の倍音がでやすいとか、弦楽器みたいに両端が止まってるものは偶数倍音が生き残り安いとか、振動源の位置によって消える倍音があるとか、無理やり出てる倍音があるとか…頭の中でそんなイメージを描きながらFM音源のモジュレーターの値とかを思い浮かべてみたり(いいかげんですよw)あくまでもイメージ。
ゲームとしてFM音源に触れた時はなかなかのショックだったかな。いま軽く音色をつくるかってレベルじゃないんだ。
最初のハードルはダンプリスト(DB文)で書かなきゃいけない。手元にあるのはカシオトーンだかポータトーンだったか…余り物の鍵盤。YM2151のレジスタって1バイトに2つのパラメーターを入れちゃってる部分もあるんで、足し算しながら作らなきゃならない。
次のハードルはプレイバック環境。今だったら作成中の音色を聞きながらツマミをいじるんだろうけど、DB文で記載したデーターや演奏データーをアセンブルしてリンクして、ROMに焼いて初めて音がどう変わったかわかる。この繰り返しのターンが数分レベル。時短の為にROMを焼くバイナリーの一部を書き換えて焼くとかね。1つのパラメーターをすこしづつ変えた音色データーを一杯作って確認しつつ「当たり」がでたら採用とかw
なので、自分が作った初期の音色っていうのは、あり物の音からエディットした物からそんなに脱出してなくて、偶然の産物だったりほぼプリセットに近いものだったりする。ここ、けっこー幻想が入ってるんだな。
しばらくして、手元にDX21が来て音色がかろうじて作れるようになったり、ROMシュミレーターが導入されてさらに捗るようになった。ROMシュミレーターは画期的な物だ。焼かなくてイイ!ま〜それでもアセンブル、リンク、転送の時間はあるが…ROMの種類によって焼く時間が違ったり、焼けなかったりっていう障害から脱出出来たのは素晴らしい。
今思えば、良くあんな環境で作ってたなwそりゃ〜時間もかかるよ。おかげで忍耐はついたなwそれが当たり前だと思ってたし、今でこそリアルタイムな環境で出来ないとか言ってる輩が信じられないというか…毎日全てがイベント前日状態だったな。
ある意味、同じ時期にPC88シリーズで名曲を繰り出してた人たちのインタープリタ型のツールは凄いと思ったのを後で知ったよ。
先日「iYM2151」が発売されて久々にガチで2151に触れる機会があったんだけど、何を重視するかってのに凄く悩んだ。あのドライバー(アプリ)をどうやって使いこなせるか…好みの部分もあるし、一般的な事を考えて自分の好みでは無いところはある…リアルチップの2151より素晴らしいといえば、パラメーターの転送ラグが無い。CPUと2151がストレートにつながってる製品(X68kとか)を触った事がある人だったら納得出来る事じゃないかな?2151のピン数をなんで減らしたのかね?AバスとDバスを切り替えるとか…遅くなっちゃうじゃん?そこが某社の86とsystem1の大きく異なるところで、FIFO用の専用チップとRAMを搭載したところ…がしかしトータルの値段が高すぎる事からFM全廃に結びつくわけなのかな〜と…
そんな訳でいい思い出その1ってな訳で、興味がモリモリ湧いたらiYM2151で実験してみるといいと思うよ。リアルチップ(2151+D/A)より安いしね。まだ色々と要望をだしてるんでDetuneには頑張って欲しいな!
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