意外としょうがない事情があったりするんだよね。一般のCDの理論がどうなってるかしらないけど、大手メーカーを通じて売ってる人にはちょっとわかるかもしれない。
自分たち非コンテンツホルダーがCDをつくるとすると、そのCDを流通するコストと、その原盤を借りるコスト(実際には原盤はかしてくれず収録は自分たちなんだが)だけで、CD売価の60%ぐらい持って行かれる。但し製造リスクは自分たちだけで負うことになる。
実際のところ60%なのか?といわれるとMG(ミニマムギャランティ)ってのが存在して、このCDは500枚ぐらいしか売れないよ。っていうマイナーなCDであっても3000枚がMGだといわれれれば、6倍のロイヤリティを支払う事になる。そんな事が日常茶飯事なので(全てではないけど)製造費がいくら安くなってきたからといっても、正式な許諾を得てCDを作るって事は恐ろしくハイリスクだったりする。もちろん売れそう?みたいなものはコンテンツホルダーが販売するに違いない。
出来ればそんなケースでも大手よりはウチみたいに小さい会社だから率は上げられるんで、そこもやらせて欲しいと思うところではあるんだけどな〜。
じゃーダウンロードでいいじゃん?ってな話しになりがちなんだけど、これがまた…CD流通の率を「うちらが頂こうじゃないか」というが如く、製造リスク無いじゃん?と言いつつ同じような率に併せてきてる。しかもCDであるような再販規制とかもないのでダンピングしまくりで、そのツケも製造業者持ち。正直ダウンロード業者もアグリゲーターもえげつない。そこを優遇しないとお互い嬉しくないのに、無駄に販売チャンネルを増やせばみたいな思考が売り手を惑わすわけだね。
だったらRAWデーターのCDを買って自分にあった好きなビットレートに出来るCDの方がいいんじゃね?なんて思ったり。まー手軽さを比較されると負けちゃうけどさ…
マイナーなタイトルがなかなか出ないのはコンテンツホルダーが儲からないからに尽きるような気もするし、そのへんの契約を簡略化して音源化をして欲しいんだけどな〜。原盤印税とかいってるわりに原盤は御社で作ってください、印税はフルプライスです。ってちょっとおかしな話しだけど、そこを呑むのはやぶさかではない。
色々と面倒だし、自社コンテンツでも儲けと天秤に載せるまでもない考え方なんだなとよく思う。
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